秘密は蜘蛛だけが知っている

自己満足をつらねた記録

ワイン展に行って音声ガイドの有難さを再確認しました。

ワイン展(行った日:2016/2/17)

 

 この間上野の国立科学博物館で行われていた『ワイン展』に行ったので、その感想を書くはずでした。
 しかし、のろのろしている内に会期が終了してしまったのと、それよりも音声ガイドを借りてほしいという気持ちが高まったので書きます。
 断っておくと私は別に美術館や博物館の回し者でもなんでもありません。ただ、普通の人よりは多く行っていると思うので、そういう人の目線だと思って読んでください。
 また、例によって冗長なので太字だけ追ってください。

  

1.ワイン展そのものと客層について

 中身のことはこちらが詳しかったです。後から見ても「そうだったな」と思います。

netassorted.com

 製法・歴史・ラベルコレクション、漫画『神の雫』のショートアニメ、ワインの足踏み(模型)体験や匂い判定など、とにかく飽きさせない構成で老若男女問わず楽しめる良い展示でした。ご多分に漏れず、観覧後はワインが飲みたくなり実際に買ってしまったほどです。
 
 今回、ワインにはあまり縁のなさそうな(それよか未成年の?)方々を意外にも多く見かけましたが、その理由の一つには音声ガイドに声優・諏訪部順一氏が起用されたことがあると思います
 同行の友人もまさにそこに惹かれてワイン展行きを決めたほどだったので、同じような方は多かったのでしょうか。*1
 
 
2.本題――音声ガイドを借りてほしい
 友人は博物館や美術館にはほとんど行かず、いわんや音声ガイドをや、といった感じ。そんな友人でも「借りてよかった」と言っていたので、なぜか私が嬉しいです。
 しつこいようですが、もし何のおみやげを買わなかったとしても、音声案内だけは付けてほしいです。たいていは500円+taxです。
 
 以下、考えられる利点。
 
  • 展示内容がぐっと分かりやすくなる
 なんらかの展覧会に一度でも行かれた方はお分かりかと思いますがあの解説パネルがやけに難しいのです、言い回しなど(少なくとも私には……)
 それが音声になると、いくぶんか頭に入りやすくなります(中にはパネルそのまま、なんてこともありますが)。
 また、大抵の音声ガイドにはプラスアルファの内(その絵が描かれた時代背景やいきさつ・エピソード)が紹介されるので、ふつうに回っているよりも知識を手に入れられますし、興味深さがさらに増します。
 
  • 戦略的?な展示の見方ができる
展覧会の敵は
 
・館内が薄暗くて眠くなる
解説パネルの文字が小さい
混雑と立ちっぱなしで疲れる
 
 この3つだと思います。致し方ありませんが。
それでちょっとうんざりしてきて、「遠目でながめて適当にさっさと次に行こう」ということ、ありませんか?
 そういうとき音声ガイドがあると、展示に優先順位をつけて回れるというわけです。 *2
 
おわりに
 書き終わってみると、べつに大したことの無いことを声高に言いすぎてしまったきらいがあります。すみません。
 でも、音声ガイドの有用性について今一度言っておきたかったし、同じ金額を払って展覧会に行くのなら、「ちょい足し」して、もっと有意義で知的に楽しい時間にしてほしいと強く思っています。
 この記事をお読みになった方が、展覧会で素敵な時間を過ごされますように。
 
 

*1:諏訪部氏の色気のある低音ボイスはワインの印象にぴったりでしたし、細かなキャラの使い分けは流石としか言いようがなく、この起用にゴーサインを出して下さった方には本当に御礼申し上げます。

*2:もちろん「折角来たのに優先順位なんて付けるなんて」というご意見もありますが、「とりあえず外枠を把握して歩きたい」という方へ向けて。